フルート アンサンブルコンテストで代表になれそうなオススメ曲とは?
過去のアンサンブルコンテストの全国大会のデータを見てみると、フルートアンサンブルは、クラリネットやサキソフォンアンサンブルに比べると代表になっているところが少ないことがわかります。
フルートはほかの楽器のアンサンブルに比べると、音量を出すことができず、迫力がなくて、審査員に大きな印象を与えにくいのが現状です。
そうなると、アンサンブルコンテストにフルートで代表になるには、ほかの楽器の迫力に負けないような曲選びがとっても重要です。
過去のアンサンブルコンテスト全国大会の代表に選ばれたフルートアンサンブルが、よく演奏している曲を紹介します。
オススメのフルート3重奏の曲
「小組曲第2番」より(A.アルビージ)
作曲者であるアベラルド・アルビージは、自身もフルート奏者でした。
指で難しいことはあまりありませんが、4楽章「泉」に出てくるダブルタンギングの難易度は高めです。
それさえしっかりとクリアできれば、アンサンブルコンテストの代表も夢ではありません。
「3本のフルートのための二章」よりⅡ(堀悦子)
美しい音を出すイメージのフルートですが、この曲の鋭さは聴いている人にインパクトを与えることができます。
少し難易度は高めですが、それ故に代表を狙いやすい曲となっています。
オススメのフルート4重奏の曲
グランド・カルテット(F.クーラウ)
フルート4重奏の定番曲です。
冒頭は威厳があって、軽やかなリズムとメロディックな旋律が、かけて抜けていくように進む一曲です。
しっかりと厚みのある音楽を演奏できることが、代表になるためには重要となります。
「夏山の一日」より(E.ボザ)
アンサンブルコンテストの全国大会で、本当によく演奏される曲です。
2楽章が少し難しいですが、作曲者ボザの独特な和音進行が特徴的な一曲です。
特にアンサンブルコンテストでは、4楽章が多く演奏されています。
前向きな音楽をしっかりと表現できれば、審査員の心をつかむことができるかもしれません。
オススメのフルート5重奏以上の曲
フルートアンサンブルで代表になっているのは、ほとんどが3重奏か4重奏です。
学生の部活だと人数を揃えるのが大変ですが、もし揃えられることができれば、重厚感のあるアンサンブルを演奏することができます。
ブリンダーヴァン(石毛里佳)
フルート6重奏のこの曲は、フルート、ピッコロ、アルトフルートの楽譜で構成された曲です。
緩と急の2曲で構成されているので、インパクトを与えやすい曲になっています。
アルトフルートにソロが多いので、聴かせどころが満載です。
2曲目では細かい連符が多く、キラキラ輝いているように演奏することで、フルートの良さを聴かせることができます。
ディヴェルティメント(八木澤教司)
フルート、ピッコロ、アルトフルート、バスフルートで構成されているフルート6重奏です。
楽器をそろえるのが大変ではありますが、揃えられると音域に幅が出て、迫力のある演奏をすることができます。
アンサンブルコンテストで代表になるには?
音量的に他の楽器よりも、インパクトが弱くなってしまうフルート。
そのため、代表になるには音の「重厚感」をしっかりと意識することが大切です。
アンサンブルのパートを決めるときに、一番上手な人を一番メロディーの多いパートに置きがちかもしれません。
アンサンブルは、どのパートも抜けては曲が成り立たないので大切ですが、特に重視したいのは低音域を多く吹くパートです。
吹奏楽でフルートを演奏していると、高音域でメロディーを演奏する機会が多いので、低音域が苦手な人が多いです。
ですが、アンサンブルでは低音域で曲を支えなくてはなりません。
フルートでしっかりと低音域を演奏できることが、とっても大切なんです。
インパクトを与えるには、強弱をしっかり出すことや、メロディーラインをはっきり演奏することも重要なポイントです。
まとめ
過去のアンサンブルコンテストの全国大会のプログラムを振り返ると、中学・高校の部でフルートアンサンブルが出場していない年があります。
逆に、クラリネットアンサンブルやサキソフォーンアンサンブルは、毎年複数出場しています。
フルートアンサンブルで代表に選ばれるには、それなりの難易度の曲で、しっかりと練習する必要があります。
インパクトのある演奏で、審査員の心を鷲掴みして、代表の座を狙いましょう!