打楽器アンサンブルおすすめ曲(三重奏・四重奏・五重奏)かっこいいのはコレ!
「管楽器に遠慮せず、思いっきり打楽器を演奏したい!」
なんて思っているパーカッション奏者の皆様(そうじゃない方も)お待たせしました。
演奏するにも、聴くにもスカッとする、おすすめのかっこいい打楽器アンサンブル曲をご紹介します。
打楽器アンサンブル三重奏のおすすめ曲
曲名:打楽器3重奏《舞姫》
作曲:嶋崎雄斗/演奏時間:約4分30秒
楽器編成
- 打楽器奏者 1:マリンバ、ゴング、ウィンドチャイム、スネアドラム、小物楽器(自由に)
- 打楽器奏者 2:シロフォン、グロッケン
- 打楽器奏者 3:ヴィブラフォン、和太鼓4台(またはコンガやトムなど4台)、サスペンダーシンバル
この曲は打楽器奏者である嶋崎雄斗氏が、「鍵盤楽器と和太鼓を用いた、和風で激しい3重奏を」というリクエストを基にアンサンブルコンテスト用に作曲した委嘱作品です。
和楽器がない場合には、上の動画のようにコンガを代わりに使うこともできます。
別々のリズムが絡み合ったり、追いかけっこしたり、ソロなども盛り込まれるなど、見せどころ・聴かせどころたっぷりです。
和太鼓のような力強いドラミングは、スポーツのようにかっこよく、観客を魅了することでしょう。
打楽器アンサンブル四重奏のおすすめ曲
曲名:彩雲(打楽器4重奏)
作曲:濵口大弥/演奏時間:4分43秒
楽器編成
- 打楽器奏者 1: ウッドブロック、サスペンダーシンバル、ハイハット、ヴィブラフォン
- 打楽器奏者 2:マリンバ、木片(Wood Piece)
- 打楽器奏者 3: スレイベル、ボンゴ、宮太鼓、ウィンドチャイム、サスペンダーシンバル
- 打楽器奏者 4: 締太鼓 (またはスネアドラム)、大太鼓 、クラベス
作曲者の濵口氏によれば、太陽の近くを通りかかった雲が緑や赤に彩られる彩雲という現象を、音楽的に表現しているとの事。
ドラムの見せ場が多く、リズムや強弱、叩き方による表情の違いを使い分けられるとかっこいいですね。
鍵盤打楽器の使用は少な目で、そのぶん効果的に彩雲の情景を表しています。
打楽器アンサンブル五重奏のおすすめ曲
曲名:ペンタゴン ~5人の打楽器奏者のための~
作曲:天野正道/演奏時間:5分00秒
楽器編成
- 打楽器奏者 1:サスペンダーシンバル、ヴィブラフォン
- 打楽器奏者 2:マリンバ
- 打楽器奏者 3:マリンバ
- 打楽器奏者 4:ドラムセット、トムトム、シェルツリー、タムタム
近代的な印象のおしゃれな曲です。音楽はもちろん、演奏者の動きもダンサブルで見ごたえがあります。
2台のマリンバは、しばしばユニゾンがあるので、音色が合うようにマレットを選ぶと良いです。
鍵盤打楽器が奏でる流麗な半音階に、絡み合うドラムセットは、ジャズのよう!
私のおすすめするかっこいい打楽器アンサンブルはこの曲
曲名:3人の打楽器奏者のための組曲
作曲:大竹隆文/演奏時間:5分26秒
楽器編成
- 打楽器奏者 1: ティンパニー、バスドラム
- 打楽器奏者 2:スネアドラム、トムトム、ボンゴ、ギロ、ウッドブロック、トライアングル、フットバスドラム、スプラッシュシンバル
- 打楽器奏者 3: クラッシュシンバル、木魚、サスペンダーシンバル、タムタム、チャイナシンバル、タンバリン、ティンバレ
打楽器のアンサンブルは、マリンバやヴィブラフォンといった鍵盤打楽器が使われることが多い中、この曲は音程のない純粋な打楽器のみで演奏されます。つまり、メロディーやハーモニーがありません。
そのため、打楽器にしか出せないキレのあるリズムや、演奏方法による微妙な質感の変化を存分に表現することができます。
打楽器のみで観客を魅了するのは、簡単なことではありませんが
こんな風にかっこいい曲を舞台で演奏してみたいですね!
番外編:打楽器六重奏
曲名:バリ島からの幻想曲’84
作曲:伊藤康英/演奏時間:約4分30秒
楽器編成:
- 打楽器奏者 1: ボンゴ、トムトム、サスペンダーシンバル
- 打楽器奏者 2: ボンゴ、トムトム
- 打楽器奏者 3: ボンゴ、トムトム、ゴング(またはヴィブラフォン)、ティンパニー、グロッケン
- 打楽器奏者 4: ボンゴ、トムトム、チャイム、グロッケン
- 打楽器奏者 5: チャイム、マリンバ、タンバリン、ティンパニー
- 打楽器奏者 6: ヴィブラフォン、マラカス
*楽器編成は作曲者HPより参照
https://www.itomusic.com/shop/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-percussion/%E3%83%90%E3%83%AA%E5%B3%B6%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E5%B9%BB%E6%83%B3%E6%9B%B2-84/
オリエンタルでミステリアスなメロディーに、原始的なリズムが加わった、とても魅惑的な曲です。
鍵盤打楽器はバリのガムランを模しており、ボンゴの織りなす複雑なリズムはバリのケチャを思わせます。
実際にはコンガやボンゴを何台も使うので、一般的な中学校や高校では楽器を揃えるのが大変かもしれません。
(そんなわけで、番外編としてのおすすめ曲にしました!)
ですが、この躍動感、プリムティブな力強さ、かっこよさは一見の価値ならぬ
一聞の価値ありです!
まとめ
打楽器の種類はたくさんあるので、打楽器アンサンブルの曲は本当にバリエーション豊かですね。
打楽器奏者の方はぜひ、存分に腕を振るって「リズムだけでも音楽はできる」ってところを表現してみてください!
なかなか打楽器のみの演奏を聴く機会のない方にも、打楽器の持つ魅了や奥深さがお伝えできると良いですね。