トロンボーンのマウスピースでの練習方法と効果!意味あるの?
金管楽器で必ず最初に行う練習方法がマウスピースでの練習です。
なぜマウスピースの練習が必要なのか?
今回はトロンボーンのマウスピースによる練習方法や練習の効果についてご紹介します。
マウスピースで練習する意味と効果
マウスピースの練習ではなく、最初からトロンボーン本体を吹いて練習したいという方もいらっしゃると思います。
でも実は、マウスピースによる練習は、上達するために大事な練習方法なんです。
マウスピースは唇と楽器本体をつなぐもの。
マウスピースの練習をしっかりやっておくと、楽器本体の音のなり方が良くなります!
早く上達したいなら、マウスピースの練習は必須!
それでは、効果的な練習方法とは?
マウスピースでの練習方法 その1【唇だけでバズィング】
はじめに、マウスピースを使わずに唇を振動させるバズィングの練習をしましょう。
唇をブルブル震わせる
音を出そうと思わず、まずは唇をブルブル振動させましょう。
★ポイント1:顔をまっすぐ正面に向ける
真正面に顔が位置に鏡を置くと、唇と顔全体の状態が確認できます。
また、普段楽器を吹くときと同じような姿勢を意識することができます。
★ポイント2:ブルブルを均等にする
適当に唇をブルブルさせているのではなく、均等にブルブルできるように意識してください。
これが、実際に楽器を吹いたとき、音をまっすぐ均等に出すことにつながります。
口角を引き上げて「ブー」と唇を鳴らす
ブルブルからより細かく「ブー」と振動させましょう。
★ポイント1:唇を均等に鳴らす
「唇をブルブル震わせる」と同じく、「ブー」が均等に鳴るように意識してください。
★ポイント2:音量も均等にする
音量のコントロールの練習になります。
同じ圧力で振動させるように意識してください。
バズィングだけで音程を作る
可能であれば、バズィングだけで音程が作れるようになるとベストです。
音のコントロールが良くなります。
★ポイント1:無理はせずできる音から
無理して唇の形が崩れてしまったら本末転倒です。
できる音から遊びの感覚でやってみましょう。
★ポイント2:正しい音程で鳴らす
余裕があればチューナーを手元に持ち、音程が合っているか確認しましょう。
正しい音程で音階が作れるようになるとより良いです。
マウスピースでの練習方法 その2【マウスピースでバズィング】
次に、マウスピースでバズィングの練習をしましょう。
練習方法 その1【唇だけでバズィング】で行った唇の形を崩さないよう意識しましょう。
★ポイント1:マウスピースに唇を押し付け過ぎないように注意する
本体を吹くときにも癖になってしまいます。
★ポイント2:音量と息の圧力を均等に
練習方法 その1と同じです。本体を吹くときにより吹きやすくなります。
★ポイント3:正しい音程で鳴らす
マウスピースをつけると、唇だけと比べて音がはっきりします。
そのため、チューナーの反応も良くなります。
こちらも同じく、正しい音程で音階が作れるようになると良いでしょう。
マウスピースでの練習方法 その3【タンギング】
次は、トロンボーンには必須!
タンギングの練習です。
トロンボーンはスライドで音を変えるため、他の金管楽器よりもタンギングの練習が重要になります。
口だけで「Ta」と発音する
発音したときの舌に注目してください。
舌が歯の裏側の付け根あたりにぴたっりとくっつき、離れると同時に「Ta」と発音されます。
★ポイント1:やりづらければ「Tu」も試してみる
トロンボーンの発音は「Ta」だけではありません。
柔らかい音が出す場合は「Da」、よりなめらかにするなら「La」と、発音を使い分けます。
マウスピースをつけて「Ta」と発音する
上記と同じく、マウスピースで発音してみましょう。
★ポイント1:最初は音程は気にしない
舌の動きや発音を意識するようにしましょう。
★ポイント2:発音は「タ」ではなく「Ta」
日本語の「タ」ではなく、英語の「Ta」を意識してください。
トロンボーンの音色により近い発音になります。
メトロノームに合わせて発音する
テンポは自分のやりやすいテンポ(♩=80~120くらい)に合わせ、1拍ずつタンギングしてみてください。
★ポイント1:発音は常に意識する
「口だけで「Ta」と発音する」、「マウスピースをつけて「Ta」と発音する」で行ったとおりの発音を保ちましょう。
焦ってしまう場合はテンポを落としてやってみましょう。
★ポイント2:顔は正面に向いていますか?
バズィングの練習でお伝えしましたが、練習していると次第に顔が下に向いてきます。
マウスピースの練習は、トロンボーン本体よりもその傾向にあるので注意してください!
まとめ
マウスピースの練習でも、やることはたくさんあります。
この練習をしっかり行うことで、トロンボーン本体の音色やテクニックも上達します!
また、マウスピースの練習を、基礎練習のひとつとして組み込んでみてください。
先ほどお伝えしたポイントは常に意識するように心がけてくださいね!