ホルンのマウスピースの選び方とポイント 初心者が吹きやすいのは?
吹奏楽部に入部されたみなさんは、自分専用のマウスピースを使っていますか?
一万円前後で買えるものがほとんどですので、お小遣いをためて、自分専用のマウスピースを購入してはいかがでしょう?
今回は、マウスピースの選び方のポイントや初心者の人が吹きやすいマウスピースについてご紹介しますので、是非参考にしてみてくださいね!
マウスピースにはどんな種類がある?
引用:https://jp.yamaha.com/products/contents/winds/mouthpieces/function/index.html
シャンクの種類
シャンクとは、楽器に刺す部分。
ホルンにはヨーロピアンシャンクとアメリカンシャンクの2種類があります。
自分の使っている楽器に合ったシャンクを選ばなければ、マウスピースがガタガタしたり、深く刺さりすぎたりします。
有名なメーカーで言うと、アレキサンダーやシュミットはヨーロピアンシャンク、ヤマハやホルトン、バックなどはアメリカンシャンクを採用しています。
不安な場合は、マウスピースを購入する際、楽器店へホルンを持参して、店員さんにシャンクを確認してもらいましょう。
余談ですが、マウスピースを落としてこの部分が曲がると、音色や音程に影響が出ますので、放置せず修理してもらいましょう。
ひどくなければ、大抵簡単な修理で直ります。
カップの種類
カップの形状も大きく分けてVカップとUカップの二種類あります。
特徴としては、Vカップは低音が響きやすく、アタックがはっきりしますが、高音が出しにくくなります。
Uカップは低音が鳴りにくい代わりに音が和らかくなり、スラーがしやすくなります。
また、Vカップに比べると高音が出しやすいのも特徴です。
どちらも一長一短ですね。
常に4thを任されているなど低音担当でなければ、Uカップの方が幅広い曲に対応できますので、初心者ならまずはUカップを選ぶと良いでしょう。
スロートについて
スロートとは、マウスピースの一番細い所(息の通り道)です。
太いと息がたくさん入り深い音色になりますが、高音が出しづらいです。
細いと高音は出しやすくなりますが、音色が固くなります。
平均は4.0mmなので、これより太いか細いかで考えると分かりやすいでしょう。
マウスピースの選び方のポイントは?
引用:https://www.yamahamusic.jp/shop/osaka-namba/event/wind-instruments.html
マウスピースは、実際に吹いて選ぶ事が重要です。
楽器店で試し吹きをさせてもらいましょう。
まず、上記に書いたシャンクやカップ、スロートに気を付けて何種類か絞り込みましょう。
その次に、実際に吹いてみます。
- 口に当てた時、リムが自分にとって厚すぎて唇が動き辛くありませんか?
- 逆に薄すぎて唇にめり込む感じがし、痛くありませんか?
- 息はスムーズに入りますか?
- 低音・高音が極端に出しづらくありませんか?
心地よい、これなら吹きやすそうという自分なりの「感じ」が重要です。
初心者が吹きやすいマウスピースとは?
引用:https://item.rakuten.co.jp/gakkiwatanabe/a99433/
マウスピースは同じメーカーから何種類も販売されますから、選ぶのは大変ですね。
初心者なら低音・高音がバランスよく出る王道的なものから試すとよいでしょう。
初心者向けによく紹介されるのが、ティルツS8です。
ティルツはドイツのメーカーで、もともとヨーロピアンシャンクしか製造していませんでしたが、今ではアメリカンシャンクも出ており、大人気のロングセラー商品となっています。
クセがなく、音のバランスもとれた王道中の王道。
もしマウスピースの絞り込みに迷ったら、ティルツS8と比較しながら吹き心地を吟味するとよいでしょう。
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まとめ
唇の形や歯並びは一人ひとり違います。
先輩や先生にとって吹きやすいマウスピースでも、あなたには合わないかもしれません。
実際にいろいろ試して、お気に入りのマウスピースを見つけるのも、楽器吹きとして楽しみの一つです。
慣れてきたら、曲や、シチュエーションに合わせてマウスピースを変えるのも良いですね。
長く続けていくうちに、自然とコレクションが増える事でしょう。