フルートのお手入れ方法や道具 気をつけるポイントは?
せっかく使っているフルートも、お手入れをちゃんとしてあげないと、壊れやすくなってしまいます。
正しいお手入れをして、長くフルートを使ってあげましょう!
フルートのお手入れ方法や道具について、気をつけるポイントという事でお話させていただきます。
フルートのお手入れ方法
引用:http://blog.shimokura-webshop.com/?p=6194
演奏後のお手入れ
・楽器内の水分を取り除く
クリーニングロッドに、ガーゼを通して、管体の水分をふき取ります。
専用のクロスもありますが、市販されているガーゼでも問題ありません。
クリーニングロッドには金属製のもの、木製のものとありますが、どちらでも大丈夫です。
ガーゼは、クリーニングロッドにしっかりと巻き付けます。
巻き付けていない部分があると、管内に通したときに中を傷つけてしまう場合があります。
特に頭部管の端は念入りに。
通すことができないので、水分がたまりやすい場所です。
しっかりとガーゼで水分を取りましょう。
・タンポの水分を取り除く
クリーニングペーパーを使って、タンポについた水分や油分を取り除きます。
タンポは消耗品ですから、徐々に劣化してしまいます。
このお手入れをすることで、劣化のスピードを抑えることができます。
・クロスで楽器表面の汚れを落とす
演奏していると、指紋や、手にかいた汗などで楽器が汚れます。
リッププレートも汚れますので、クロスを使ってキレイに拭きましょう。
変色を防ぐために大切なお手入れです。
拭くときは、キイに力がかからないように気を付けるようにしてください。
月1回のお手入れ
・キイの細かい部分を掃除する
使用しているうちに、キイの細かい部分にほこりがたまってきます。
トーンホールクリーナーを使って、キレイに取り除きましょう。
キイに力がかかると、バランスが狂ってしまいます。
力がかからないように、優しく掃除しましょう。
・キーオイルをさす
管楽器用のキーオイルを、キイの接続部分にさします。
微量のオイルをさすだけで大丈夫です。
量が多かったり、適当なオイルをさすと、変質の原因になります。
ムラマツフルートであれば純正のキーオイルもあるので、そちらがオススメです。
半年に1回
・専門店へ定期点検に出す
リペアのプロに、点検をしてもらいましょう。
プロではないとわからないバランスの狂いや、ちょっとした不具合を調整してもらうと、演奏の時に音の出方も変わります。
壊れてないし、音も出るから・・・と何年も定期点検に出さないと、気づかない劣化が起きていて、修理に何万円もかかってしまう・・・ということが起こってしまいます。
経験談ですよ(笑)
フルートのお手入れ道具
・ノナカ ポリシングクロス サンリオ
毎日のお手入れで、表面の汚れを拭くのに最適です。
ヤマハのものもありますが、可愛いキャラクターものだと、練習の時もテンションがあがりますよね!
引用:https://item.rakuten.co.jp/gakki-genki/10026044/
・ヤマハ フルートインナークロス
クリーニングロッドにつけて、内部の水分をとるためのクロスです。
ガーゼでもよい、と前述しましたが、専用のこちらのもののほうが、しっかりと水分と汚れをふき取ってくれます。
・ヤマハ トーンホールクリーナー
モールのようになっているこのトーンホールクリーナーは、細部のほこりまでキャッチしてくれます。
折り曲げて使うことも可能です。
フルートのお手入れで気をつけるポイントは?
演奏後は、「楽器に水分を残さない」ということが大切になります。
楽器内に湿気が残ってしまうと、劣化が早くなってしまいます。
水分を取り除いたクロスも、楽器ケースの中に保管しないようにしましょう。
また、キイに力を入れないようにすることも、非常に重要です!
ちょっと歪んだり、キイのバランスが変わったりするだけで、音に影響が出てしまいます。
そのときは大丈夫でも、日々少しずつ力が入ると、バランスが狂うことがあります。
お手入れするときは、優しくするように心がけましょう。
こんなときはオーバーホールに出しましょう!
引用:http://www.shimamura.co.jp/iwata/index.php?itemid=190375
この音だけが出にくい、高音が出ない、といった症状が出たときは要注意!
以前よりも音が出しにくくなったなぁ・・・と感じた場合も同じです。
そのまま演奏し続けたりすると、音が出なくなってしまう可能性があります。
実は、目でパッと見ただけではわからないかもしれませんが、少しキーが浮いてきている場合があります。
また、キイのバランスが狂ってきます。
これは何もいじっていなくても、時間の経過とともにどうしても起こってしまいます。
タンポが劣化して破れたり、浮いてくることもあります。
劣化すると、調整や交換が必要になってきます。
これも音に影響してきます。
演奏中に「ん?」と思うことがあれば、オーバーホールを利用しましょう。
長期間吹かないときの保管方法
フルートをはじめ、管楽器は湿気に弱いです。
熱すぎる場所や、寒すぎる場所に置いても、楽器はダメになってしまいます。
長期間吹かないから、といって押入れにしまう・・・というのは一番よくありません。
温度・湿度がともに保たれる、おうちのリビングに保管しましょう。
演奏しなくても、たまにケースを開けてメンテナンスしてあげることもオススメです。
まとめ
フルートのお手入れ方法は理解できましたか?
毎日きちんとお手入れしてあげることは、演奏者としてとっても大切です。
お手入れをしてあげる心は、音にも影響してきます。
一緒に音楽を作る楽器です。大切にしてあげましょう。