フルート 吹き方のコツ!きれいなビブラートや高音・低音を出すには?
吹奏楽の中でも、花形で人気が高いフルート。
美しく音を鳴らしたいけど、なかなかうまくいかない・・・と悩む人も多い楽器です。
実はフルートは、他の木管楽器や金管楽器とは、まったく音の出し方が異なります。
演奏するには、他の楽器とはちょっと違ったコツが必要です。
今回はフルートの吹き方のコツという事で、きれいなビブラートや高音、よく響く低音の出すための方法をご紹介します!
ではご覧ください!
フルートの吹き方のコツ
フルートは、他の楽器と比べても、一番息を使う楽器です。
オーボエやクラリネットなどのフルート以外の木管楽器は、「リード」と呼ばれるものを振動させることで音が出ます。
トランペットやトロンボーンなどの金管楽器は、唇を振動させて音を出します。
フルートには「リード」がなく、唇を振動させて演奏するわけではありません。
フルートは、空気を振動させて音を出すんです。
だから、アンブシュア(口の形)が特に重要で、息の角度やスピード感がとても大切になってきます。
フルートは、唄口の反対部分にできる曇りの形が三角形になると、キレイな音が出るようになります。
四角形だったり細すぎたりしても、いい音は出ません。
その形になるように、鏡を見ながらアンブシュアを研究しましょう。
フルートできれいなビブラートをかけるには?
いきなり見よう見まねでビブラートをかけてみても、うまくはいきません。
ビブラートの練習も、まずは頭部管です。
最大のコツは、腹筋をしっかりと意識する、ということです。
①腹筋を使い、タンギングをせずに『フッフッフッフッ』と音を出します。
メトロノームでテンポを72くらいにして、4分音符→8分音符→3連符→16分音符と4拍ずつやります。
②慣れてきたら、①の『ッ』だった部分に、できるだけ小さく音を入れます。
『フゥフゥフゥフゥ』という感じです。
同じように4分音符→8分音符→3連符→16分音符と4拍ずつやります。
これでビブラートは完成です。
色々な速さでできるようになると、曲でも応用できますよ。
フルートは息をたくさん使う楽器です。
腹筋を鍛えることも、上達するひとつの方法です!
フルートできれいな高音を出すには?
フルートは、息のスピードを速くすることで高音が出ます。
『スピードが速い』というのは、たくさん息を入れることとは違います。
ろうそくの火を素早く消すような『フッ』という勢いのある息を長く吹く、というイメージです。
息の角度を中低音域よりも上にすること、少し頭部管を外側に向けることも、高音を出すコツですよ。
唇に力が入ると、耳につくようなかたい高音が鳴ってしまうので、注意しましょう。
フルートできれいな低音を出すには?
高音を出すときとは逆に、息のスピードを緩くすると、低音を出すことはできます。
ですが、緩すぎると支えのないような、頼りない音になってしまいます。
フルートで低音を出すコツは、『太く、温かい息を楽器に入れる』ことです。
寒い日に手を温めるとき、「フゥー」ではなく「ハァー」や「ホォー」と息をかけませんか?
逆に、熱い飲み物を冷ますときは「フゥー」と、息をかけますよね。
そのようなイメージで、タンギングを『トゥー』ではなく『トォー』と発音するようにすると、口の中が広くなります。
その結果、太くて温かい息が出やすくなります。
また、息の角度は真下にして、フルートの一番先まで息を入れるイメージをすることもコツです。
このとき頭部管を内側に向けすぎると、音程が低くなりすぎてしまうので、注意しましょう。
まとめ
フルートは、アンブシュア、息の角度、量、スピード感、すべてを考えて演奏する必要があります。
アンブシュアを常に意識して、ロングトーン(音を長くのばす練習)で芯のある美しい音を出せるようになりましょう。
どの音にも美しく音を出せるポイントがあるので、自分なりにそれを見つけていきましょう。