チューバの吹き方のコツ!初心者がまずやるべき練習
チューバを初めてやる皆さま。
ようこそ、チューバの世界へ!
地味にみえるチューバですが、やってみると大変奥が深いんですよ。
ここでは、吹き方のコツや、初心者の方にぜひやってほしい練習方法をご紹介します。
チューバの吹き方のコツ!
チューバの吹き方のコツとして、まず、チューバ初心者の方に伝えたいことがあります。
それは、チューバという役割を知るということです。
チューバは「縁の下の力持ち」。
みんなをそっと、だけど力強く守ってあげるお父さんみたいなパートです。
例えば、ドミソの和音を「みそ汁」にすると
- ソ…お湯
- ミ…味噌
- ド…お椀
になります。
このとき、チューバは「お椀」です。
和音のベースになる音は「根音」といいます。
お椀がないと、そもそもみそ汁を入れることができませんよね。
そのくらい、和音の土台となる音を担当していることを意識してみましょう。
具体的な奏法やコツではありませんが、このイメージを持つことで、自分の意識も音もかなり変わります。
ただ楽譜に書いてある音符を追うだけのときと全然違いますよ!
音が太くなる、安定感が生まれるなどの変化がみられると思います。
それでは、このイメージを常に持ちつつ、具体的な練習をしていきましょう!
チューバ初心者が早く上達するためにまずやるべき練習とは?
早く上達するために、おすすめの練習方法をご紹介します!
ロングトーン
ロングトーンは基本中の基本!
いろいろな練習方法がありますが、初心者にやっていただきたい練習方法はこちら。
- メトロノームをテンポ♩=60に設定します。
- 4拍吹く→2拍休み→2拍かけて吸う→次の音を吹く。
- 1オクターブ上まできたら、今度は下がる。
これで1セットです。
最初は、基本のB♭dur(シ♭から始まる音階)から始めましょう。
慣れない方は、片道だけでもOKです。
上り→下りに慣れてきたら、反対の下り→上りにもチャレンジしてみましょう!
★ポイント
- 音の吹き始めから終わりまで音色が変わらないようにする。
音の途中だけではなく、音の出だし、音の終わりをきれいに吹くのがコツです。 - メトロノームのタイミングに合わせて音を出す
チューバは管が長いので、息を送ってから音が出るまでに時間の差が生まれます。
そのため、気持ち早めに息を送ってあげましょう。 - できるだけリラックスして吹く
体が硬くなると、息を吸う量がだんだん少なくなってしまいます。
2拍休んでアンブシュア(唇の形)を整えてから、2拍かけて、お腹の底から息をたっぷり吸うようなイメージで吹いてください。
たまに知ってる曲で遊ぶ
ずーっとロングトーンばかりしてても飽きてしまいますよね。
そんなときは、息抜きも兼ねて、知ってる曲のフレーズを吹いてみましょう!
いろいろな音階のロングトーンを練習していれば、指も自然と動きやすくなると思います。
知ってる曲が耳コピできる!という感動ったら。
どれだけ下手でも吹けると楽しい!
チューバパートのメンバーや他の楽器と合わせてみてもおもしろいですよ!
リップスラー
リップスラーとは、同じポジション(指の位置)で異なる音を吹く練習です。
「リップスラーを制する者は金管楽器を制する」くらい大切な練習です。
★ポイント
- タンギングしないでなめらかに吹く
舌で音を止めることなく、違う音に移る奏法がリップスラー。
音と音の間をなるべく自然に、なめらかに移動できるように心がけましょう。 - 息のスピードと量をコントロールする
同じポジションでも低い音と高い音では、アンブシュアや息の入れ方が違います。
音の高さによって使い分けることが上手くいくコツです。(このあと、改めてご紹介します。)
低音、高音をきれいに出すコツ
チューバでも、曲によっては楽譜からはみ出しまくった低音、高音が登場します。
それらの音をきれいに出すにはどうしたら良いのでしょうか?
息の入れ方を意識する
まずは、息の入れ方を工夫してみましょう。
- 低音は喉の奥を開き、温かくて太い息を入れる。
- 高音はアンブシュアを平らに閉じて、口角を閉め、低音よりもスピードをつける。
イメージですが、あえて差をつけて吹き分けると、違いが分かりやすいと思います。
極限突破する
なんのことか意味不明かもしれませんが、自分が持つ「音域を超える」ということです。
今まで出したことない低い音、高い音を吹いてみましょう。
基準の音を決めて、そこから1音または半音ずつ下がって(または上がって)いきます。
その際、ちゃんとした音にならなくても構いません。
なんとなく「この音だな…」とふんわりつかめるくらいでOKです。
その音に慣れてきたら、音程や音質を極めていきましょう。
低音も高音も「この音が出せた!じゃあ次は半音低い音…!」と、少しずつじわじわと広げていくのです。
音域が広がると、その音域内の音が安定するようになります。
可動域が広がることで、その音が確実に自分のものになるということです!
(これ、カラオケでも使えますよ。)
まとめ
いかがでしたか?
初心者だからこそ、変な癖がついていないうちに正しい練習方法を身に付けておきましょう。
そして、チューバを選んで良かったな〜と思っていただけると大変うれしいです!
これから、吹奏楽そしてチューバの世界を思う存分楽しんでください!