トロンボーンのマウスピースの種類や選び方 初心者が吹きやすいのは?
トロンボーンを始めてまもないあなた。
本体はまだしも、自分専用のマウスピースが欲しいな〜と思ったことはありませんか?
初心者の方向けに、トロンボーンのマウスピースの種類や選び方をご紹介します!
トロンボーンのマウスピースにはどんな種類がある?
一見同じに見えるマウスピースですが、形や素材で音が大きく変わってきます。
それらの違いについてみていきましょう。
マウスピースの素材の種類
トロンボーンのマウスピースは真ちゅうでできており、その上にメッキをかけたものが一般的です。
銀色のマウスピースには銀メッキがかかっており、金色のマウスピースは金メッキがかかっています。
どちらも元の素材は同じなんですね。
銀メッキと金メッキの違いは、唇への感触です。
マウスピースによって差はありますが、銀メッキは硬く、ハッキリした音が出る傾向にあります。
金メッキの方が、唇への感触がなめらかで、柔らかい音が出ます。
吹奏楽では銀メッキから入る人が多いです。
何年もやっていると、金メッキのマウスピースを追加で購入する人も出てきたりします。
マウスピースの形の種類
■リム
形状
- 表面が丸い:音が柔らかくなり、柔軟性がある。
- 表面が平ら:音が明るくなり、輪郭がはっきりする。
幅
- 狭い:より広い音域での柔軟性がある。
- 広い:アンブシュアが安定し、高音域での安定感がある。
■カップ
直径・・・マウスピースを口に当てたとき、どう感じるかで変わります。
- 小さい:少ない力で鳴らすことができ、高音域のコントロールを助ける。
- 大きい:息の量を必要とするが、低音域のコントロールを助ける。
形状
- Uカップ:円錐状で、明るく、やや鋭さのある音色。ヨーロピアンタイプ。
- Vカップ:球状で、音量豊かで太く、深みのある音色。アメリカンタイプ。
深さ・・・カップの深さはA、B、Cや、M、Lなどのアルファベットで表示されます。
- 浅いものは、反応が早く、音色が明るめになります。
- 深いものは、音量が増し、音色が暗めになります。
スロート・・・マウスピースの内部で一番細い部分です。
- 太い:全体的に音量が増し、高音域が鋭い音になる。
- 細い:高音域が出しやすくなり、低音域が鋭い音になる。
バックボア・・・スロートからトロンボーン本体へと向かっている、マウスピースの内側の部分です。
- 小さい:高音が響きにくくなる。
- 大きい:疲労が早くなる。
このように、マウスピースの部分でも少しずつ異なります。
初心者のマウスピースの選び方は?
マウスピースも、奏者によって良い悪いがいろいろあります。
唇の大きさ、厚さ、歯並び、肺活量、使う楽器などで、相性の良いマウスピースが異なります。
最も良いのは、実際に楽器屋さんで試奏すること!
実際に複数のマウスピースが試せるうえに、店員さんにもいろいろ質問をしながら選ぶことができるのでおすすめです。
これなら、初心者の方でも安心して選ぶことができます。
また、その際に自分が使っているトロンボーンが、太管か細管か確認してください。
いわゆる「レバー」がなく、スライドだけで音を変えるテナートロンボーンは細管です。
吹奏楽でよく使われるテナーバストロンボーンやバストロンボーンは太管が多いです。
テナーバストロンボーンで中細管の場合は、細管のマウスピースを使います。
分からない場合、普段使っているトロンボーンを楽器屋さんに持っていき、店員さんに確認してもらいましょう。
試奏するときは、トロンボーンは広い音域を担うので、高音から低音まで、吹いた感じを確認してみてください。
初心者が吹きやすいマウスピースは?
おすすめは楽器屋さんで試奏しながら選ぶ、ということは先ほどご紹介しました。
では、一般的に初心者が吹きやすいマウスピースは、Bach(バック)6・1/2A、Bach(バック)12C、YAMAHA(ヤマハ)SL-48Lです。
Bach(バック) 6・1/2A
Bach(バック) 12C
YAMAHA(ヤマハ) SL-48L
初心者の方には、これらのマウスピースがおすすめです!
金管楽器の経験がない方には、カップが小さめで吹きやすいものが◎。
メーカーや型番などが全く分からない!という方もこれを参考にして、試奏に行くと良いと思います。
まとめ
トロンボーン初心者でも、マウスピースにはこだわりたいですよね。
楽器屋さんで店員さんにいろいろ聞いたり、今まで吹いたことのないメーカーのものに触れてみたり。
楽器本体を買う前の準備としても、マウスピースを選びに行くことはおすすめです。
自分に合った、最高のマウスピースを見つけてくださいね!