トランペット初心者が絶対やるべき3つのマウスピース練習とは?
トランペットって、きれいに音を出せるまでが結構大変~!
それではまず、マウスピースだけで音を出す練習をしてみましょう☆
「マウスピース練習って意味あるの?」という人もいますが、これがあるんです!
マウスピースだけで音が出せるようになれば、楽器をつけた状態でもスムーズに音が出せるようになるんですよ!
今回はトランペット初心者が絶対やるべき3つのマウスピース練習をご紹介いたします!
マウスピースで練習する意味と効果
なぜマウスピースだけで練習するのか?
それは、トランペットが唇の振動を利用して音を出す楽器だからです。
マウスピースはその唇の振動を作りだす大事な役割をしています。
ですが、楽器がついている状態だと抵抗(息を吐きだしても押し戻されているような感覚)が大きく、唇がなかなか振動してくれません。
でも楽器からマウスピースだけを外して吹いてみると、あら不思議☆
抵抗が少なくなるので、唇が簡単に振動し、音が出やすくなるのです。
そのため、トランペットを始めたばかりの初心者の方はまずマウスピースで練習するのがオススメです。
トランペットを長年演奏している人も、マウスピースだけで練習することは演奏前のウォームアップになるため、非常に大切なことなんです。
マウスピースでの練習方法 その1「口の形」
まずは、マウスピースを唇につける前の、口の形からおさらいしましょう。
口は閉じたまま、あいうえおの「い」と言ってみましょう。
すると口角がぐっとほっぺの方に引っ張られたと思います。
上唇と下唇の間にほんの少し、だいたい1~2ミリくらい隙間を開けてください。
その状態で唇にマウスピースを当てます。
これがトランペットを吹く時の基本の形です。
ちなみにこの口の形のことを”アンブシュア”と言います。
次はマウスピースを鳴らしてみましょう。
マウスピースを鳴らす時は、ただ息を吹く、先ほど作った上唇と下唇の間の1~2ミリくらいの隙間に通すような気持ちで息を吹きましょう。
ちょうど、ストローに息を通すイメージで吹くとうまくいきます。
吹くことに意識が行き過ぎると、自然と唇がとがってしまう人がいるので、「い」の口の形は崩さないように注意してくださいね。
最初はなかなかうまくいきませんが、そのうち唇がうまく振動して「ブー」と音が鳴る時があります。
そこまでいけば成功です。
これは”バズィング”と言って、英語だと「Buzzing」と書きます。
まるで蜂が飛んでいる時の羽音のように聞こえることから、こう呼ばれるようになったようです。
マウスピースでの練習方法 その2「ロングトーン編」
次に、音がでるようになったら、音階を長く安定して吹く練習をしてみましょう。
音階とはドレミファソラシドのことです。
そして、この音階を長く吹く練習を”ロングトーン”と言い、吹奏楽においては基礎中の基礎になります。
多くの金管楽器は、息だけで音の高さを変えます。
トランペットも、楽器の真ん中にピストンというボタンがありますが、これは音を変えるときの補助的なもので、実際はほとんど息だけで音程を変えています。
例えば、ドとソと1オクターブ上のドは「開放」といってピストンを押しません。
このように、同じ運指でまったく別の音を出しています。
そして、この音の高さを息で変える練習も、最初はマウスピース運指だけの練習で行います。
低い音を出すときは、ゆっくりと息を吹きます。
イメージとしては、冬の寒い日に手を温めようと、ハア~と息を吹きかける感じです。
反対に、高い音を出すときは、早い息を吐きだします。
こちらもイメージで例えると、熱い飲み物を冷ますときにフーフーと息を吹きかけるような感じです。
まずは低い音から鳴らしてみて、少しずつ息のスピードを速くしていき、高い音に挑戦してみましょう。
高い音になっていくと、だんだん苦しくなり音が揺れたりしますが、そうならないようにするのもこのロングトーンの大事なポイントです。
もし手元にチューナーがあれば、音程が揺れないようににらめっこしながらやってみてください。
マウスピースでの練習方法 その3「リップスラー編」
ロングトーンで安定した音が出せるようになったら、今度は少し動きをつけてみましょう。
さきほど音階編でも述べたように、トランペットは同じ運指で違う音を何個も出さなければいけません。
また、楽譜を見た時に、運指は同じだけど違う音を鳴らさなければいけない、なんてこともあるかと思います。
それを解決する練習法を”リップスラー”と言います。
方法は簡単。
マウスピースでド→ソ→ドと山なり(または逆順)に音を出すだけです。
この練習をすると、いざ楽器をつけた時に音が出しやすくなります。
理由は、低い音を出している時と高い音を出している時では、口の中の形が違うからです。
低い音を出しているときは、息をゆっくりと出しているので、口の中は少し広めです。
それに比べ、高い音を出しているときは息を早く出そうとするので、自然と口の中は狭くなります。
マウスピースだけでリップスラーの練習をすることによって口の形あ自然と体に身についてくれるので、楽器を付けた状態でも出しやすくなるという訳です。
まとめ
トランペット初心者が絶対やるべき3つのマウスピース練習という事で紹介しましたが、いかがでしたか?
マウスピースでの練習はとても地味ですが、今回、ご紹介した練習方法を繰り返していくことが、かっこいいトランペッターへの第一歩です!
この練習をやるかやらないかで、後々大きな差となって現れてくるんですよ!(経験者は語る^^)
是非、今回ご紹介した練習方法を参考にエリック・ミヤシロ目指して頑張って下さい!