クラリネットリードの育て方!寿命が延びる育て方とは?
クラリネットを演奏するのに欠かせないリード。
そんなリードを「育てる」というのは一体どういうことなのでしょうか。
この記事ではリードの「育て方」について紹介して行きます。
そもそもリードを育てるとは?
「リードを育てる」というのは、リードを安定して使えるようにする作業のことです。
箱から出したばかりのリードは繊細で柔らかい、まさに赤ちゃんのような状態です。
そのため新品のうちにリードを振動させすぎると、すぐに繊維が弱ってへたってしまいます。
そうならないように毎日少しずつ吹き鳴らし、徐々に振動に耐えられるように強度を高めていきます。
リードの育て方はインターネットで検索してみると、いろいろな方法が出てくるので、それぞれのプレイヤーにあったリード育て方を見つけられるでしょう。
ここでの内容はあくまで一例ですので、いろんな方法を試してみて自分に合うリードの育て方を見つけてみてください。
オススメの育てやすいリードメーカー
引用:https://wowma.jp/item/271062959
VandorenやD’addario(RICO)などクラリネットのリードを作成している会社はいくつかあり、その会社ごとに様々なシリーズのリードを製造販売していますが、この中で育てやすいリードメーカーとはどこなのでしょうか。
オススメはVandoren(バンドレン)のTraditional(トラディショナル)です。
いわゆる「青箱」と呼ばれていてクラリネットのリードとしてはド定番と言えるものです。
スタンダードなリードとされているので、初めて使ったリードがこれ!という人も多いでしょう。
よく使い慣れ親しんでいるため、リードのコンディションがわかりやすいのというのが一番の理由です。
リードの育て方のポイント
リードを購入して箱を開けた後、個別に包装されているものであれば、全てのリードを一気に開封します。
D’addario(ダダリオ)などは梱包されていなくてケースに入れられている状態だと思いますのでそのまま使用します。
まずはリードに水分を含ませるため、口の入れて少々湿らせた後にクラリネットにつけて、1枚ずつ順番に数分程度でいいので軽く吹いていきましょう。
開封したばかりのリードは長時間演奏しないことがポイントです。
袋から出したばかりのリードは赤ちゃんのようなもので、繊細で柔らかい状態です。
そんな状態で長時間演奏すると、すぐに繊維が弱りへたってしまいます。
この時、吹き心地のいいリードは○印を、吹き心地の悪いリードは×印をつけて区別しておきます。
吹き心地の悪い×印のリードは育てるリードの候補から外します。
吹き心地のいいリードを選別して、いきなり本番で使用するのではなく、まずは数分程度軽く演奏し、演奏した後は丁寧に乾かし、後でまた数分程度軽く演奏し、という作業を1か月程度根気よく続けます。
そうやって徐々に徐々にリードを鍛えていきます。
リードの寿命を延ばす育て方
前にも書きましたが、開封してすぐに練習や本番で使ったりしてはダメです。
リードを使用した後は水分を丁寧に拭き取り、ドライヤーやエアコン、扇風機など直接風にあてて乾かしてはいけません。
また直射日光に当てて乾かしてもいけません。
室内で、自然乾燥で乾かします。
また長時間演奏することは避け、数分演奏してはまた乾かすといった作業を根気強く続けます。
リードはじっくり時間をかけて育てると寿命もぐんと長くなります。
リードは葦という植物から作られている、いわば「生き物」であり繊細なものなので、子育てのような感覚で大切に気長に育てていきましょう。
まとめ:急がば回れ
クラリネットの音を出す要となるのはリードであり、リードのコンデジションで音質も変わってしまいます。
いい音を出すには、いいリードを使って演奏しなければなりません。
最初はめんどくさいかもしれませんが、いい音を出すため、いい演奏をするために地道な努力を重ねていかなければなりません。