フルートの奏法の種類と練習方法~いざというとき焦らないために!
吹奏楽でいろいろな曲を演奏していくと、
「これって、どうやって演奏すればいいんだろう?」
「どんな練習をしたら、この部分は上手に演奏できるようになるんだろう?」
という場面に、出くわしていくことになると思います。
今回は、フルートの奏法の種類から3種類の練習方法をピックアップして、ご紹介します。
ダイナミクスの幅を広げる練習方法
吹奏楽コンクールの自由曲で演奏されるようなクラシックなどの曲には、1曲の中にppからfffまでダイナミクスの幅がある曲が結構あります。
ppからfffまでだと、その幅はなんと6段階もあります。
練習曲をやるだけでは、なかなかその幅を作っていくことはできません。
ダイナミクスの幅をしっかりと作る練習をすることで、全体の演奏の中を華やかにすることができます。
まずは1つの音を決めて、音量が0の状態からクレッシェンドしていきます。
逆に、自分の出せる最大音量から0までデクレッシェンドしていきます。
ゆっくりなテンポでメトロノームをかけ、8拍伸ばす中で1拍ずつ音量を上げていったり下げていったりしていきます。
とても単純な練習ですが、効果的です。
低音域、中音域、低音域はそれぞれ音の出し方が異なるので、それぞれやると良いでしょう。
慣れてきたら、スケールなどで音を変えながらクレッシェンドやデクレッシェンドができるように練習していくと、曲でも使えるようになります。
フラッタータンギングのコツ
曲によって、「フラッター」という奏法が出てきます。
フラッターは、舌の高速振動を使って演奏するという奏法です。
つまり、「巻き舌」を使って演奏をするんです。
まず巻き舌ができない人は、巻き舌の練習をしましょう。
巻き舌は、練習あるのみ!です。
「るるるるる・・・」と巻き舌っぽく舌を動かす、これを繰り返します。
「おらぁ」と、ガラ悪く言うのも、練習のひとつです。(笑)
巻き舌を使いながらフルートで音を出そうとしても、音がうまく出ないことがあります。
原因として考えられるのは、
- 舌に息が邪魔されて、楽器に届いていない
- 巻き舌をしていることで、アンブシュアが崩れている
この2点です。
まず1点目の解消方法です。
巻き舌をしている舌のつき方を、先っぽだけにするように心がけてみましょう。
息が舌に邪魔される時間が短くなり、楽器まで届きやすくなります。
また、通常で音を出す時よりも息の圧を少しかけるようにすることでも、息が楽器に届きやすくなります。
2点目の、アンブシュアを崩さない方法です。
まずは、マウスピースだけで練習しましょう。
いきなりフラッタータンギングをするのではなく、普通に「ふー」と吹きます。
「ふー」と吹きながら、フラッタータンギングをします。
このとき、鏡を見ながらアンブシュアが崩れていないか確認するようにしてください。
普通に「ふー」と吹く
↓
フラッタータンギングをする
鏡を見ながらこれを繰り返して、アンブシュアが崩れないようにフラッタータンギングに慣れていきましょう。
ダブルタンギングのコツと練習方法
ダブルタンギングは、速いタンギングをしなくてはいけない場面で、とても重宝する奏法です。
ダブルタンギングができない人は、シングルタンギングでは間に合わないようなタンギングが出てくると、テンポから遅れてしまいやすく、合奏でも合わせにくくなってしまいます。
ダブルタンギングは、「TukTuk・・・」と発音することで速いタンギングに対応できる奏法です。
「k」のタンギングのときに「Tu」のタンギングと、同じように聴こえることが大切です。
「k」の発音が埋もれて聴こえてしまうことが多いので、そんな人は「k」だけでタンギングの練習をしましょう。
こちらも、まずはマウスピースで練習することが基本です。
ゆっくりのテンポから「k-k-k-k-」と、上手にタンギングできるように練習しましょう。
慣れてきたらだんだんテンポをあげて、楽器をつけて同じように練習します。
「k-」の発音が上手にできるようになってから、またマウスピースだけで「TukTuk・・・」とゆっくりのテンポから練習します。
同じ音でダブルタンギングをすることは、そこまで難しくはありません。
「TukTuk」に合わせて指を動かすことは難易度が上がるので、ゆっくりしたテンポから練習しましょう。
引用:http://rdm.ne.jp/saxbrass/column/page/38
まとめ
フルートの奏法の種類から3種類の練習方法をピックアップして、ご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
フルートの奏法は、たくさんあります。
いろいろと習得して、曲で活かしていきましょう!