吹奏楽で打楽器が目立つ曲はコレだ!ジャンル別に紹介
普段は縁の下の力持ちとして、演奏の引き立て役に回っている打楽器。
そんな打楽器が活躍する元気な曲は、演奏会を大いに盛り上げてくれます。
打楽器がノリノリで目立つ曲をクラシック、吹奏楽曲、ポップスの3つのジャンルからご紹介します。
吹奏楽で打楽器(パーカッション)が目立つクラシック曲
曲名:剣の舞(「ガイーヌ」より)
作曲:ハチャトゥリアン/編曲:山下 国俊
クラシックで打楽器が目立ってなんぼの曲といえばこちら、「剣の舞」です。
運動会でもおなじみのこの曲は、聞いていると体が自然に動いてしまいますね。
バレエ音楽「ガイーヌ」の最終幕で、山の民族が戦いに向かうシーンで使われる曲です。
スネアドラムが勇ましく、ティンパニーなどの打楽器も存在感があって目立っています。
曲名:バレエ音楽「火の鳥」より
作曲:ストラヴィンスキー/編曲:天野 正道
バレエ音楽の大家、ストラビンスキーのバレエ音楽「火の鳥」。
上の動画は、オーケストラ用に書かれた同曲を吹奏楽用に編曲したもので、打楽器が大活躍。
幻想的な冒頭では、ティンパニーのロールが雰囲気を盛り上げます。
金管のフレーズと対話するように、カッコよく差し込まれる打楽器がとても目立っています!
エンディングでは、打楽器みんなが勢ぞろいして、パワフルに締めくくります。
この雄大なサウンドは、打楽器の活躍あってこそです。
吹奏楽で打楽器(パーカッション)が目立つ吹奏楽オリジナル曲
曲名:セント・アンソニー・ヴァリエーション 原典版
作曲:William H. Hill
タイトルにある「セント・アンソニー」とは、17世紀の有名な聖歌のことです。
アメリカ出身のウィリアム・ヒルはそれを主題とし、吹奏楽のために4つから成る変奏曲を作曲しました。
第一変奏のオープニングは、金管楽器による華麗なファンファーレの後、打楽器が呼応するように続きます。
第2変奏はメランコリックで美しい旋律、第3変奏はクラシカルなフーガで作曲されています。
上の動画の9:01から始まる第4変奏は、力強く躍動感たっぷりの曲で、打楽器が大活躍します。
打楽器奏者の方は、ここでカッコよく決めて、バッチリ目立ってしまいましょう!
ちなみに原曲版は演奏時間が11分と長く、日本の中学・高校生のコンクールの自由曲としては長すぎました。
そこで、柳田孝義が7分ほどに編曲し、それを1985年に天理高校が演奏して大変評判になりました。
続いて、同じくアメリカ生まれの吹奏楽曲です。
曲名:『ドラマティコ』DRAMMATICO
作曲:ウィリアム・フランシス・マクベス
高校生バンドのために作曲された、比較的演奏しやすい曲です。
重々しく激しく始まり、ホルンやクラリネットの刻むリズムが楽曲の緊張感を高めます。
テンションが最高潮に高まったところで、小型木琴のシロフォンが主旋律をユニゾンでなぞり、音に硬さを加えます。
最後のセクションは、打楽器が力を発揮して目立つ場面がたくさん盛り込まれており、全員によるtuttiでドラマチックに終わります。
吹奏楽で打楽器(パーカッション)が目立つポップス
曲名:宝島
作曲:和泉宏隆/編曲:真島俊夫
打楽器が大活躍する文句なしの定番曲というと、一番に「宝島」が挙げられます。
原曲は、インストゥルメンタル・バンド「T-SQUARE」の代表曲です。
編曲は真島俊夫氏が手がけ、それぞれの楽器の魅力が余すところなく表現されています。
ラテンのノリで始まる打楽器のリズムに、観客は釘付け!
会場全体がワクワク・ムードに包まれること間違いありません。
曲名:エル・クンバンチェロ
編曲:岩井直溥
『エル・クンバンチェロ El Cumbanchero』という曲のタイトルは聞き馴染みのない方も、メロディーを知っているという方は多いはず。
プエルトリコ出身のヘルナンデスが作曲したラテン・ポップスで、アメリカ・南米などでヒットしました。
ちなみに、タイトルは日本語にすると「お祭り騒ぎをする人々」という意味になるとのこと。
最初のパーカッション・アンサンブルが全体の雰囲気を作っていきますから、存分に目立って盛り上げましょう!
まとめ
パーカッションが目立つ曲は、どのジャンルも聞き応えがありますね。
クラシックでは、より重厚に。
吹奏楽曲では、より華やかに。
ポップスでは、より陽気に、楽しく。
演奏会の曲選びにはもちろん、打楽器の目立つスカッとした曲を聞きたい時に役立ててください。