クラリネットの種類一覧!違いや特徴は?

クラリネットの種類一覧!違いや特徴は?

オーケストラや吹奏楽だけでなく、ジャズ、ポップス、またアンサンブルからソロまで、あらゆるジャンルで活躍するクラリネット。

この記事では、クラリネットの種類一覧!違いや特徴は?ということでファミリーについて紹介していきます!

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クラリネットの種類一覧

クラリネットは1枚の簧(リード)を口で震わせて、それを音源として音を出す木管楽器です。

吹奏楽では大人数で編成されますが、オーケストラでは2人編成とパートの人数も編成によって変わります。

一般的によく見るクラリネットというのはクラリネットB管(ベーカン)というものなのですが、実はクラリネットには、他にもたくさんの種類があるんですよ。

クラリネットB管(ベーカン)のように普段よく見るものから、それこそクラリネット8重奏というクラリネットファミリー総出演のような編成でない限り、なかなか見ることのない楽器もあります。

以下がその一覧です。

クラリネットB管(ベーカン)
クラリネットA管(アーカン)
Esクラリネット(エスクラリネット)
Altoクラリネット(アルトクラリネット)
Basset Horn(バセットホルン)
Bassクラリネット(バスクラリネット)
コントラアルトクラリネット
コントラバスクラリネット

それぞれの違いや特徴

クラリネットB管(ベーカン)

引用:https://www.rere.jp/beginners/4279/

はじめのところでも書きましたが、この楽器がいわゆる世間でよく言われる「クラリネット」というものです。

4オクターブ半の音域が出せる楽器で華やかな音色が特徴です。

オーケストラや吹奏楽だけでなく、ジャズ、ポップス、またアンサンブルからソロまで、あらゆるジャンルで活躍します。

クラリネットA管(アーカン)

引用:https://www.shimokura-webshop.com/products/detail.php?product_id=52279&category_id=966

B管と見た目はほとんど同じですが、B管に比べて少し管長が長く、B管より柔らかく深みのある音が特徴です。

モーツァルトやブラームスなどがこの楽器を愛し、クラリネット五重奏曲などで使われていて、オーケストラでの出番が多いです。

Esクラリネット(エスクラリネット)

 

引用:https://item.rakuten.co.jp/yasukukaeru/t2565188/

通称「エスクラ」と呼ばれ、一番小さいサイズのクラリネットで、音も一番高いです。

アンサンブルから吹奏楽、オーケストラといろんな編成で登場します。

ベルリオーズ作曲の「幻想交響曲」やラヴェル作曲の「ボレロ」などでのエスクラのソロが有名です。

Altoクラリネット(アルトクラリネット)

引用:http://www.shopping-kurosawagakki.com/shopbrand/ct3749/

おもに吹奏楽やクラリネットアンサンブルなどで使われていて、オーケストラでは使われていません。

低音楽器とともにベースラインを構成することもあれば、主旋律を演奏することもあります。

吹奏楽において、ソロを指定されていることはほとんどありませんが、クラリネットアンサンブルにおいては、他のクラリネットにはない柔らかな音を持つため、しばしばソロ楽器として使われる事があります。

Basset Horn(バセットホルン)

引用:http://oodaka.shimablo.com/entry/2018/04/02/114327

名前にホルンとついていますが、れっきとしたクラリネットの仲間です。

見た目はアルトクラにそっくりですが、アルトクラよりも管体が少し細めで繊細かつとても美しい音色が特徴の楽器です。

滅多にお目にかかれないレアな楽器ですが、モーツァルトの宗教音楽の中では頻繁に使われます。

Bassクラリネット(バスクラリネット)

引用:https://www.yamano-music.co.jp/instrument/clarinet/

アンサンブルでも吹奏楽でもオーケストラでも大活躍します。

低音で音楽を下から支えることはもちろん、ソロの演奏もあっておいしい楽器です。

吹奏楽では金管の低音楽器を補うために、またジャズでは独奏楽器として使用されています。

近年ではソロ楽器としてのレパートリーも増加しており、重厚な音色で存在感があふれる楽器です。

コントラアルトクラリネット

 

引用:https://www.kaishindo-music.co.jp/gckanazawa/webshop/products/detail/61

あまり見かける機会はありませんが、吹奏楽やクラリネットアンサンブルではベースラインを担当する楽器として使われます。

また時々ジャズでも使われることがあり、この楽器のために作られたソロ作品もあります。

軍楽隊や室内楽などの音楽でしばしば登場します。

コントラバスクラリネット

引用:https://www.ishimori-online.jp/product/596

特殊管という部類の楽器で滅多にお目にかかれないレアものです。

その名の通りとても大きく、大きい楽器の共通の悩みである「持ち運ぶだけで一苦労」な楽器で、ケースはあまりの大きさに「棺桶」とか「ミサイルランチャー」とか呼ばれることがあるそうです。

管長が長いため、管に息を入れることはもちろん、最低音を出すのにとても苦労する楽器と言われています。

まとめ

いかがだったでしょうか。

クラリネットもいろいろな種類があり、よく見かける楽器もあれば、クラリネット8重奏といったアンサンブル編成でない限り、あまり見かける機会はないような楽器もあります。

もしクラリネット8重奏などのクラリネットファミリー総出演のような編成での演奏を聴く機会があれば、ぜひその重厚なハーモニーとともに、楽器の大きさの違いや、音の違いを感じてみてください。