管楽器の肺活量が必要な楽器ランキング!
吹奏楽で管楽器を吹くことになると、
「肺活量はどれくらいいるんだろう…?」
「肺活量の必要な楽器は大変そうだから難しそうだなぁ…」
と気になる人もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、「管楽器の肺活量が必要な楽器ランキング!」をお伝えします。
金管楽器の肺活量ランキング!
金管楽器を吹くのに必要な息の量はどのようになっているのでしょうか。
基本的には、楽器が大きくて管の長さが長い楽器ほど息の量が必要と考えてよいでしょう。
つまり、チューバ→ユーフォニアム→トロンボーン→ホルン→トランペットの順ですね。
チューバは管の長さも長く、一度に楽器に入れる息の量もたくさん必要になります。
一方、トランペットは、チューバなどに比べると少ない息でも大きな音量が出ます。
木管楽器の肺活量ランキング!
では木管楽器はどうでしょうか。
一番息が必要なのはフルートと言われています。
他の楽器は、息を入れるところからベルまでにリードの抵抗があります。
しかし、フルートは一本の筒のような形をしているので、入れた息がそのまま楽器の外に抜けてしまいます。
同じくらいの音量を出そうと思ったら、そのぶんだけたくさん息を入れる必要があるということですね。
その次はシングルリード楽器、つまりサックスとクラリネットです。
ダブルリード楽器であるオーボエやファゴットは、息が足りなくなるというよりも余りがちな傾向にあります。
管楽器全体では?
管楽器全体ではどうでしょうか。
楽器の大きさからみるとチューバの方が息がいりそうです。
しかし、チューバもマウスピースによる抵抗があります。
実際には、フルートの方がよりたくさんの息を必要とします。
フルートは、楽器に入れた息の3分の1から2分の1が音に変換されないとも言われますが、そう考えると納得ですね。
肺活量をアップさせるには?
肺活量をアップさせるにはどのような練習をすればよいのでしょうか。
ブレストレーニングをする
毎回の練習のはじめ、楽器を吹き始める前に、ブレストレーニングを取り入れましょう。
筆者は学生の頃、楽器を吹く前に、歩き回りながら息を吸ったり吐いたりしていました。
まずは4拍吸って4拍吐く。
次は5拍吸って吐く、次に6拍…と、1拍ずつ増やしていきました。
意識していたことは次の2つです。
- 息を吐くときは肺をできるだけ空っぽにし、吸うときはできるだけ満タンまで息を入れる
- 吸うときと吐くときの間に、息を止める時間を作らない
今は、インターネットでも効果的なブレストレーニングのやり方が学べます。
YouTubeで「ブレストレーニング」や「呼吸法」と検索すると、いろいろなやり方が出てきます。
たとえば、次の動画のようなトレーニングをしてみてはいかがでしょうか。
ブレスビルダーを使う
管楽器のブレスをトレーニングするためのアイテムとして、ブレスビルダーがあります。
筒の中に入ったピンポン玉を落とさないように息を吸ったり吐いたりすることで、楽器を吹くのに必要な呼吸法が鍛えられます。
次の動画は、ブレスビルダーの効果的な使い方を丁寧に解説してくれています。
そもそも肺活量は必要か?
ここまで、楽器を吹く上での肺活量について書いてきました。
しかし、実際のところ管楽器を吹くのに、肺活量の大小はそれほど関係ありません。
そもそも肺活量とは、息を最大限吸い込んだ後に肺から吐き出せる空気量のことです。
上で述べたようなトレーニングで多少は増えるかもしれませんが、基本的にこの量は肺の大きさによって決まります。
肺の大きさも多少の個人差はありますが、楽器を吹くのに影響が出るほどの差ができるとは考えにくいです。
上で述べたトレーニングで鍛えられるのは、実際のところ「息の効率的な使い方」になりますね。
いかに短い時間で息をたくさん吸えて、長い時間安定して吐き出せるか、です。
ですから、「肺活量が少なかったから、フルートやチューバは吹けないのかな…」と心配しなくても大丈夫です。
逆に、肺活量が多い人でも、ブレスのトレーニングには日々取り組んでいきましょう。
おわりに
「管楽器の肺活量が必要な楽器ランキング!」を紹介しました。
記事の中でも書きましたが、肺活量の大小自体は楽器とそれほど関係ありません。
しかしながら、息を効率的に使えるようになるために、呼吸のトレーニングには日々励んでいきましょうね。
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